ニセコの日々 テレマークスキー今昔

２０１２年１月２８日　土曜日　８１０日目

休み。今日は先日ヒラフで一緒に飲んだタケジュンとかと滑るのだ。連中はテレマークスキーなのでヨッシーもそれに合わす。



晴れ。詰め所に行ったら写真で寮住まいのウシさん（仮名、４８才）が持ち込んだネスレのコーヒーメーカーがあった。ちょうどそこに居合わせたウシさんに一杯振る舞っていただいた。インスタントなのにコクが深い感じ。

メールが来てヒラフで集合ってことやったから、待ち合わせの中腹のカフェまで行ったら、隣の花園ゲレンデ集合に変更された。まったくもう。先日の飲み代も現場変更で割り勘になったし、もうもうもう。



山頂直下までリフトで上がり、花園ゲレンデを滑り降りる。麓まで降りるのは初めてなのだ。

急になったり平らになったり、緩急がつきすぎで滑りにくい感想。



HANAZONO３０８という名前のレストハウス。標高３０８ｍにあるかららしい。

そこでタケジュン、アズキちゃん、そしてテレマークの師匠である上原夫妻とかと合流。そして他にも見知らぬ女性がいた。タケジュンによると、ヒラフで滑ってるときに拾ったんだとか。

面倒見のええタケジュンは、あっちこっち出かけた先で知り合いを増やすのである。

上原あずさはテレマークの世界では有名な人らしい。自己紹介してスキー場でバイトしていることを告げると、彼女は昔ブランキーさんと一緒に働いていたことがあるらしい。へえ～、世間は狭い。いや、ニセコは狭い、か。混ぜてもらって昼ご飯にする。



肉が食いたいし、一番高いメニュー選んだらステーキになった。１８００円也。

カウンターでステーキを受け取ったが、いつまで待ってもライスが出てこない。おばちゃんにご飯はどこでもらうの？と聞くと、

「ライスは別売です」

と冷たく言われてしまった。

ありえへん！！１８００円やで！なのにライス付いてないの？ありえへんアゲイン！

仕方なく２５０円払ってライスもゲット。合計２０５０円やんか。ホテルのバイキングですら１８００円やのに～。ボッタクリやなあ。ちなみに懐かしガラスボトルに入ったコカコーラ、３５０円やった！最近コンビニとか自販機でも売られてるあのウエストのくびれたやつである。たいがい１００円やで！

めしの後は全員で滑りに行く。リフトを乗りついでウオーターフォールと言われているゲートから出て滑る。

けっこう雪深く、ヨッシーのクラシカルな細目のカービング板ではズンズン埋もれてあげくは前転してこける。

タケジュンに、そんなレトロな板乗ってる人おらんでえ、と言われて小腹が立った。テレマークを始めたのはタケジュンの方がはるかに後で、アルペン滑りが抜けないでなんちゃってテレマークになってたころをヨッシーは知っているのである。

そしてヨッシーがこのところ雪山から遠ざかっていた間にタケジュンは腕を上げたようで、持ってる板や靴もヨッシーのより新型のようである。ウラシマタロウ状態になっとる。

滑ったあと上原夫妻とは別れ、残ったメンバーでゲレンデを流す。やや疲れ気味。



早めに切り上げて、タケジュンたちの泊まっているヒラフロッジまで戻る。そしてそこで小トラブル発生。テレマークブーツの底が外れた。接着剤でひっつけたところを、さらに越えて全部外れてしまった。



滑り終わったところでまだよかった。ヒラフロッジのロビーにある休憩エリアでくつろぐ。白人のグループがそこで帰り支度をしている。よく見たらテレマークの板やけど見たこと無いシステムや。タケジュンに聞いたら最新式らしい。

スエーデンから来てるというお兄ちゃんに頼んで板を見せてもらった。すごいシステムやけど高そうやな。ついでにお兄ちゃんに、

「なんでわざわざニセコに滑りに来るん？スエーデン雪無いの？」（もちろん英語で聞いた）と尋ねた。

そしたらやっぱり、ニセコの雪は世界一やで、と返事が返ってきた。実は今日の午前中にゴンドラで一緒になった外人もスエーデン人で、同じ答えが返ってきたのだ。

この事実を地元のローカル人たちはあまりワカってないようだ。とくにシニアに近い世代はワカってない。だいたいそこに住んでる人は、その地の良いところを理解してオランことが多いと思う。たとえば静岡の人に、

「富士山が目の前で良いですねえええ！」

と言うと、キョトントしている。

あんなのあそこにズーッとあるからねえ、って感じなのだ。



スエーデン人たちが去った後、タケジュンたちとピザをとって食うことになり電話する。



あまりに寒いので暖炉の前に勝手にイスを並べ替えて陣取る。



そこにピザ屋のおにいちゃん参上。



うお～、うまそう！そしてメッサうまい！

その後最終の連絡バスで帰る。

出費　４５５０円　（ステーキ、ピザ）