ニセコの日々 エツ絶叫

２０１２年１月１７日　火曜日　７９９日目



出勤前に寮の玄関前を雪ハネする。火曜は一応ヨッシーの当番なのだ。マカナイシスターズが適当に順番を決めてはいたが、しない人はしない。どっちにしろ内勤のアルバイト、バードマンくんがあとで雪ハネしてくれるのだけどね。

雪国生活体験的には、雪ハネ、除雪も面白いイベントに入るのだ。道民は除雪の苦労をイヤほど味わっているので、ヨッシーが雪はねオモロー！と言っているのが信じられんみたい。でもそのうち飽きたらヨッシーも同じになるのだろう。



出勤途中に通称カベに、圧雪車がなにかを作っている。ジャンプ台か？



山頂勤務に向かう。



西どなりのモイワスキー場方面。



逆に東側のほう。そこに見えるリフト乗り場は、ファミリーリフト。土日祝日しか運転しない。しかもこの乗り場の位置が、メインのコースから少し外れているため、営業しててもほとんど客が乗らないことで有名。ハットリくんはこのファミリーの担当だ。聞くと一日に乗ったのが２人とかいう日もあるんやて。動かす意味あるんか？



昨日のうちに社員が屋根に上がり、雪庇を落としたのでこんなふうになった。



日差しがあってうれしい。１２月も毎日雪だったが、１月もまだ降り続いている。こうして木々の影が映し出される姿が懐かしく感じたり。



昼弁当は豚野菜炒めとマカロニサラダ。

そして今日はナイター当番なのだ。月に６回か７回当たる。前にも書いたが、昼勤務から通しで１３時間も拘束される上、営業終了後の搬器回収もせねばならんのがタマラン。罰ゲームのごとくである。

人足頭の青鬼太郎に、寮の生活は快適でご飯も出るしお風呂も入れる。しかも寮費が安いからありがたいんだけど、これで仕事さえ無けりゃエエンだがのう～、と言ったら、

「そ～いうわけに行くかや」

と苦笑しておった。



そしてナイターも山頂勤務。弁当は手羽もととちくわ天ぷら。



営業終了後、帰ろうとしたらキャップさんの車がバッテリー上がりで立ち往生。ジンジャーの車とつなげるにもケーブルがない。みんながあっちこっち探しに行ってる隙に、キャップ車のボンネットにサザエさんの歌の歌詞を書く。



ル～ルルルル、ル～

わっかるかな？わっっかんねええだろううなあああ。



無事にケーブルが見つかりエンジン始動。ジンジャーの車で寮に帰る途中、エツが歩いているのを追い越した。やつは毎晩毎晩ヒラフまでナイターで滑りに行っているのだ。寮で食べれる晩御飯を断ってまで、滑る時間が惜しくて仕事の後そのままスノボに出かける。

エツはニセコ病にかかっている。いや、病というより症候群だろう。

まず滑りたくて滑りたくてタマランようになる。ご飯を食べるより滑りたい。そして、雪が降って視界が悪かろうが、風でいつもより寒かろうが気にならなくなる。完全にイカレている。そんなエツにカツを入れるため、車で先回りしたヨッシーはこっそり物陰に潜んだ。

タカタカタカっと急ぎ足で寮に帰ってきたエツめがけて飛び出すと、

「ぎゃあああああああああ～」

「ぎゃああああああああああ～」

と２回、札幌まで届くか！ってな大声で見事に驚いてくれた。さらにそのあと、

「おかあさああああーん」

とも言っていた。

しかし

しかしである。物陰から飛び出す前に、その瞬間を捕らえようとカメラを準備していたにも関わらず、足がもつれて前のめりにマクレてしまったのである。

結果その瞬間は撮れなかった。

痛恨の極み。覆水盆に返らず。奢れるものも久しからず。これでは成功ではないのだ。残念である。すまない。次はちゃんとやります。でも、その直後に写した写真はこれだああ。



伝わってますかね？あー面白かった。

出費　０円