八甲田山一周

２０１２年８月３１日　金曜日　１０２６日目



晴れ。今日はベースにテントや荷物をおいたまま、八甲田山を一周するのだ。しかし青森ねぶたの直前に原因不明で痛くなった左足親指付け根がまた心配な感じ。１６％の登坂での疲労は、昨日半日の静養くらいでは回復していない。果たして一周できるのか？不安な出発だが万一の時は半分行くまでに引き返そう。



予報では大気が不安定と言っていたが今のところは晴れている。反時計回りで出発。



まずは３０分で雪中行軍遭難場所である、茶屋に到着。



遭難記念碑を見に行って、駐車場に帰るとロードレーサーに乗った青年に遭遇。青森在住で、よくトレーニングに登ってくるんだとか。名前をコナカくんと言い、旅チャリダーでもあるそうで話が弾む。

ヨッシーが七戸から上がってきたと言うと半ばあきれて、

「八甲田山に上がるルートはいくつかあるけど、自転車乗りはその道は避けるんです」

と教えてくれた。ヤラカシたみたいである。



コナカくんお勧めの焼き団子を一緒に食べる。３００円。なかなかボリュームがあっておいしい。

これから走る一周ルートのコース像を教えてもらえたのはありがたかった。



記念撮影して別れた。そこからは萱野高原まではずっと下り。国道１０３に当たり、左折してからは上り坂なのだ。あらかじめ聞いていたので不安なく走れる。



ここの名前が長登りやて。わかってるけどやめて欲しいわそのネーミング。

しかし勾配がそんなでもない上に、今日は荷物は軽いしリヤカー無しなので走って上がれる。おおお～、これがオレの実力やないか～い！



１１時にロープーウェーの駅に到着。なんか久々の文明的なものや。



食堂でご飯を食べる。山の上での滞在なので缶詰くらいしか持ってきてない。できるだけ外で食べれるときはそうするしかない。



ラーメンとカレー。味は普通。



休憩して出発しようとして、あ！トイレも行っとこう、と思い直して再び建物から出たら大雨になっとる。危ないところやった。

エレベーターホールみたいなところに自転車ごと避難して止むのを待つ。



夕立みたいなもんと思ってたら１時間以上も降り続いた。



暗くなる前に帰りたいし、この先にはまだコース最高高度の笠松峠１０２０ｍが待っておるのだ。小降りになったところで見切り出発。

酢ヶ湯（すかゆ）方面に直進。



まだまだ走って登れる。行く手に酢ヶ湯らしい建物が見えてきた。



ロープーウェーから４０分で酢ヶ湯到着。山の水で冷やしたジュース類が誘惑するがボトルの水で我慢。



混浴やし、こりゃあ入るしかない。６００円なり。



混浴を守る会なんてのがあるのやな。



千人風呂へ。

風呂の内部は撮影不可。混浴はできたが元女学生なみなさんが数人入られてたのみ。しかも湯船の縁には、ここからは男は入るなという厳格な立て札があり、どうも自由度が少ない。

一応石鹸で体を洗ったが、酸性のお湯なので泡も立たず。



まあええ湯ではあった。冬は雪の壁ができるくらい積もると聞くのでぜひそのときにも入浴に来てみたい。そのときは自転車では無理やろうが。



有料のキャンプ場を横目に峠に向かう。いよいよ正念場や。足の痛みはそうでもないが、疲れがたまってきたような感じ。ガンバレ！俺！



押して歩くこともあったがだいたい走って上り、２時５０分に笠松峠を越えた。

案外楽勝で、え？もう峠？てな感じやった。



坂道を下り降り、睡蓮沼で休憩。ここはコナカくんお勧めの場所。穏やかな風を感じるひとときが最高らしい。わかるわかる。

地図を見ながら今日のコースを振り返ってみよう。初めての試み。



どうかな？わかりやすかったかな？



十和田湖へ抜ける交差点では左折。八甲田山のあとはこの交差点を通って十和田に行くから覚えておこう。

左折したら人気の全くない道路で、また若干登りになる。



昨日七戸方面から来たときに出会った交差点まで来た。実質はこれで一周したことになる。あとはキャンプ地まで戻るのみ。どうなることかと思ったが、なんとかやりとげた。



戻ってから汗を拭き、３軒の茶屋の中の一番右側で缶ビールを飲む。昨日ここのお母さんが、茹でた枝豆を差し入れてくれたのだ。若主人はヨッシーよりちょっと年下かな？自転車旅や今日の一周の話で盛り上がった。それから晩飯前にたき火の準備をしておく。



もう缶詰しかない。サバの味噌煮が好きなんだな。

走行　３９キロ　出費　２５４０円　（焼きだんご、カレーセット、温泉、缶ビール）